DTVにおける2つの亡霊

1日目もまだ上げておらず、今日も遅刻をしております、らんだむです。この記事は DTV Advent Calendar 2016 8日目の記事です。

亡霊とは?

早速ですが、亡霊とはなんでしょう。死者の魂のほか、過去には存在していたけれども、現在は存在していないもののたとえとして使われるようです。
さて、DTVの世界には沢山の亡霊が存在しています。もちろん後者の意味です。亡霊の仕業で、現在もこうなってる、みたいなものが結構あります。その中で、2つ紹介したいと思います。

フレームレート

フレームレートは、一秒間に何回、動画の画像を表示するかというものです。
現在、29.97fps や 59.94fps などという中途半端なフレームレートが使われていることがあります。これは 30fps や 60fps を 1000/1001 倍したものですが、何故このようにしなければならないのでしょうか。実は、カラーテレビ放送の亡霊の仕業なのです。
白黒テレビ放送は、もともと 60fps(インターレース) でした。白黒テレビ放送からカラーテレビ放送に変更するにあたって、白黒テレビでも従来と同じように見ることができる互換性が必要でした。そのため、従来の明るさの信号に加えて2つの色の信号を送ることで実現することにしました。問題は、その色の信号をどこに入れるかです。
放送しているチャンネルの領域を増やすと問題になってしまいます。そこで、明るさの信号の間にあまり明るさの信号に影響を与えることなく色の信号を入れることにしました。ただ、今度は音声の信号と近くなってしまい、音声に影響が出てしまいます。そこで、音声に対しても同じように影響を与えることが無いように調整する必要がありました。そのため、フレームレートの調整をしなければならないことになりました。その結果、60fps に近いフレームレートで調整をしたところ、60fps の 1000/1001 倍したものが採用されたのです。

インターレース

インターレースとは、飛び越し走査ともいい、その名の通り、動画を奇数行 -> 偶数行 -> 奇数行… のように交互に表示します。現在でも使われており、動画ファイルなどでは同時に表示され縞々に見えるという経験もされていると思います。
そもそも、インターレースはブラウン管の性質と大きく関わっています。ブラウン管は、ビームを当てて光らせて、そのビームを左上から右下まで一行ずつ当てていきます。そして、当てられたところは徐々に光が失われていきます。しかし、そこまでビームが早く移動しないので、滑らかに見えません。そこで、一行ずつ飛ばして1行目 -> 3行目 -> 5行目 ... 2行目 -> 4行目 -> 6行目 ...のようにビームを移動します。そうすると、先程の2倍早く画面を更新したことになり、滑らかに見ることが出来ます。一行ずつ飛ばしていますが、前の光がまだ残っているので、奇数行だけ光がある、という違和感もありません。
ところが、現在はブラウン管ではなく液晶のようなもっと早く表示できるデバイスになっています。そうすると、インターレースを奇数行だけ、偶数行だけ表示すると明らかに違和感があります。なので、足りない行の補完を行い、同じ滑らかさにしつつ表示する、インターレース解除やデインターレースなどと言われるものを行います。

まとめ

インターレースは早く滅んでほしいですね。圧縮にとってもいいことないです死ね。ではでは。

コメントを残す